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痛みに対して鈍感

発達障害のある子どもは、感覚が非常に敏感だったり、逆にとても鈍かったりと様々です。続いては、特定の事に関して感覚が鈍感である為に起こり得るケースを例に、対処法などを考えてみましょう。3歳と4か月になるAちゃん。Aちゃんは福祉保健センターの健康診断を受けた際に中耳炎が見つかりました。耳にはだいぶ炎症が見られ、痛みも強いはずだとお母さんは医師から指摘されてしまいました。しかし、Aちゃんから痛がる素振りは見られなかったのです。しいて言うなら少し怒りっぽいと思われる程度。普段と変わりなく生活をしていると思われていました。お母さんは医師から「Aちゃんの中耳炎の状況なら、気づかないはずがない。いつもと違う行動があったんじゃないですか?」と追及されました。いくつも質問をされ、「あれ、私虐待を疑われてる?」と思いました。と同時に、中耳炎に気づいてあげる事が出来なかった事に対して悪い事をしたなとも思いました。そしてふと思い出しました。半年ほど前、Aちゃんが家のドアに指先を挟んでしまったのです。そのとき、Aちゃんは一瞬泣きはしたものの、その後は何事もなかったようにきょうだいと遊んでいたのですお母さんは心配しましたが、少し擦り傷ができている意外、何事もなく指もいつも通り使っていました。今回の中耳炎も、以前のドアに指を挟んだのも、痛みを訴える様子はなかった。つまり、Aちゃんは感覚、それも痛みに対しての鈍さがあるようなのです。その為に、お母さんも中耳炎に気づく事ができませんでした。子どものケガ・病気は、普段の行動との差で推測する出来る事がほとんどかと思います。特に、言葉で訴えてくる事が無くても気づける事も少なくないように思います。しかし、今回のように痛みをあまり感じない子どもの場合、いつもと行動は変わらず、発見が遅れてしまう事も十分に起こり得る事だと言えます。ではこのような場合の打開策を考えてみましょう。例えば、1週間に1~2回くらいの定期で、お風呂に入った時等に全身の様子をチェックしてあげてください。傷がないか・腫れてないかなど日常的に確認する事で、早期発見につながりますし、普段との違いにも気づきやすくなると思います。特に怖いのは火傷だと思います。痛みに鈍感だと、熱さも感じにくい可能性があります。何か熱い物に触れてしまったとき、普通なら反射的に離しますが、そのまま熱い物を持ち続けてしまうこともあります。発達障害のある子ども達は、痛みの訴えが出来ないのではなく、痛みを感じにくい・感じ方が違う事があるというのも留意しておく必要があるでしょう。