人というのは、自分のやり方・いつもやってる事を変更したり、新しい事を始めたりすることは抵抗があるものだと思います。
やり方が分からない・周りの状況がいつもと違うと、更にこの傾向は強くなります。もしも強い興味・関心があったり、信頼できる人からの勧めがあると、それを乗り越えて取り組もうと思えるのだと思います。
発達障害のある子ども達は、この傾向が極端になります。
なぜかというと、イメージが持てないので不安になるのです。本人が納得できない事や新しい事に取り組んだり、やっている事を修正したりするのに、強い抵抗を示す事があるのです。
加えて、周りの出来事を察知する事が苦手で、他の子どもよりも不安を感じやすいという特性もあります。
その為、変化のない生活の方が安心し、いつもと同じ行動を取ろうとこだわりが現れる事があります。
いつも行っている事を変更したり新しい事を行う場合は、子どもが事前に心の準備が出来るかどうかが対応のポイントになります。
心の準備が出来ていないと、いつもと同じ事をやろうとしたり、自分で決めてやろうとして、行動を変える事に強い抵抗を示します。
本人が納得していないのに、いつも行っているやり方や同じ事にこだわっていないのに説得すればするほど、いつも行っているやり方や同じ事にこだわり、拒否が強くなるのです。
そうなると、周りに関係なく、自分自身の考えている事や、いつもやっている事に邁進してしまうのです。はたから見ると、わざと新しい事や受け付けないように見えますが、本人にしてみれば、いつもやっている事を止められて戸惑っているのだと思われます。
どうしたらいいのか不安になっているのです。
その為、無理にこだわっている事を修正しようとすると、周りの人への不信感がつのり、こだわりを余計に強めてしまう事になるのです。